「いい音」で録る必要性
ここ何年かかけてデスク周りの機材を徐々にアップグレードしてきて、
自分の技術はもちろんだけど機材・ソフト面でのクオリティが大きく向上した。
で、タイトルについて。
「いい音」がなんで大事なのか。
曲や歌がよければ音の質なんてどうでもいいでしょ。
そんなことを以前は僕も思ってましたよ。以前は。
音の良し悪しなんてのはある意味好みの世界でもあるので、優劣で比較できることでは実際はない。
だけどもやはり「最低ライン」というのは存在する。確実に。
宅録マンやDTMerは自分が丹精込めて仕上げた作品と市販されてる音源の品質比較をしたことが必ずあると思う。
そして打ちのめされて、差となる部分の研究に勤しんでいると思う。
そこの壁にぶつかったことのない人とは仲良くなれない。笑
市販の音源は、録音される音の種類も豊富で多様だけども、とりあえず安心して聴ける「迫力と安定感」が確実に存在する。
そして聞き手達は、ゴリゴリのプロエンジニアによってもたらされたこの「音の迫力と安定感」を当たり前のように享受している。
よって、少しでも迫力が薄れれば「しょぼっ」と思われるし、音が細ければ「演奏下手」と思われかねない。
だからこそ「いい音」で作品を作ることが必要なのだ。
何らかのカタチで曲を発表していくということは【市販の音源】という土俵に否が応でも立たされることになる。
音楽的な部分で勝負したいのに、その前段階で同じ土俵に立てないのは悔しすぎる。
音のクオリティが低いというのは、わかりやすい話サビまで聴いてもらえない危険性もあるということだ。
お冷が不味いお店だとお料理もきっと美味しくはないだろうなと思っちゃうでしょ。それと同じ感じ。
ミュージシャンがいい音にこだわる理由が少しでも伝わったでしょうか。
実は「いい音での録音」について話したいことがもう少しあるんだけど、
その辺の話はまた今度。
今週も冷え込みますのでお身体ご自愛くださいませ。
では。
TAK
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