【型】のはなし


こんにちは。TAKです。

ふと、自分の中で思ったこと、
文字にしてまとめてみます。


僕はありがたいことに、
音楽のお仕事だけで生活させてもらってます。

裕福ではないですが、やりたいことをやってるだけの気ままで楽しい日々を過ごしてます。

音楽専業といっても、その業務は多岐に渡ります。

収入源の一つに、レッスンのお仕事があります。

ボーカルレッスンがメインではありますが、
ボイトレから弾き語り、作曲や音楽理論、DTMまで、
自分の分かる範囲で答えられるものであれば何でもやってます。

そのレッスン業に関して、今日は筆をとってみようかと思いました。

僕はレッスンをする時に心がけていることが2つあります。

価値ある「時間」と「内容」の提供です。
まぁ、当たり前のことなんですが。笑

「時間」とは、僕とのコミュニケーション"込み"のレッスンの時間に充実感を持ってもらうこと。
これを僕の中の目標にしています。

なので、トークもかなり大事だと思いながらレッスンをしてます。
ライブのMCをおろそかにしてはいけないのと同じですよね!

そしてもうひとつは「内容」。

今回書きたいなと思ったのはコチラです。

よく、レッスンの仕事をしていると自己紹介すると、「どんなことやってるの?」と質問されます。

細かい部分を挙げればキリがないのですが、大枠の話で言うと、
僕は【型】を身につけてもらうことを常に意識しています。

これが僕のレッスン内容です。
ボーカルだろうが、弾き語りだろうが、DTMだろうが。考え方は全部一緒です。

歌の話で進めていきます。

僕らシンガーは、自分の「型」を持っています。
おそらく意識せずに自然と身につけている場合がほとんどだと思いますが。

発声のパターン、リズムを取るときのパターン、メロディの音移動のパターン。

たくさん曲を歌っていれば、当然このパターンというものに気がつき始めます。
そして、自分なりの引き出しをつくって類型していきます。

なので、新しい曲を覚えるときも、
過去の引き出しからパターンを引き出して自分の持ってる「型」にはめ込んでアウトプットします。

なので、覚えるのが早いって言われるんです。

これ、シンガーさん達は忘れてるかもしれませんが、
素人さんって歌を一曲覚えるのもめちゃくちゃ大変な作業なんですよ。

これは「型」が備わっていないからなんです。

スマホの話で置き換えれば、
「型」とはハードそのもの。iPhoneとかね。
「技術」とはOSみたいなものです。

ハードさえしっかり作ってしまえば、
中身のOSなんて常にアップデートで最新にしていけるのでね。

漫才コンビでも、実力のある人たちには彼らの「型」があります。

ナイツなら、
「言い間違いボケ」という大枠。
トータルテンボスなら、
「忍びねぇな」「構わんよ」というくだり。
サンドウィッチマンなら、
「ちょっと何言ってるかわからない」を挟む、アレ。

ネタによって中身のソフトを取り替えてるだけで、
ソフトを動かすハードは確固たるものがあります。

そして、ファン心理で言うと
実はこのハードを好んでいるんですよね。

このハードで、他のソフトも見てみたい。
こんなところです。

ハードは、キャラとも言い換えられます。
つまり、「型」とは「キャラ」です。

ここで難しいのが、
これは人が教えられるものではないということです。助言はできますが。

話を戻すと、
僕はこの「型」を身につけてもらうことを意識したレッスンを心がけています。

正確に言うと、
自分で築き上げていってもらう、という感じでしょうか。

それには「気づき」と「練習」が必要です。
なので、
気づきになりうる知識と
練習を正しく行える方法を
僕なりの経験に基づいたメソッドでレクチャーしています。

たぶん、
これが僕のレッスン業の1番の商品だと思っています。笑

レッスンが気になる方はぜひご連絡くださいませ!

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

今日はこの辺で!

TAK